digのインストールとRPMパッケージの探し方

Rocky Linux の環境によっては、digコマンドがインストールされていない場合がある。

digはbind-utilsというパッケージに含まれているので、dnfコマンドでインストールする。

$ sudo dnf install bind-utils

パッケージの探しかた (dnf providesコマンド)

実は、dnf search digと実行してもパッケージは見つからない。

digがどのパッケージに含まれるかを知りたい場合は、dnf providesコマンドで調べるとよい。

$ dnf provides dig
bind-utils-32:9.16.23-18.el9_4.1.x86_64 : Utilities for querying DNS name servers
Repo        : appstream
Matched from:
Filename    : /usr/bin/dig

パッケージの探しかた (rpmコマンド)

既にdigがインストールされている環境であれば、rpmコマンドでもパッケージを調べることが出来る。まずはdigがどこにあるか調べる。

$ which dig
/usr/bin/dig

つぎにrpmコマンドでファイルの所属を確認する。

rpm -qf /usr/bin/dig
bind-utils-9.16.23-18.el9_4.1.x86_64

バッククォートを使うと一行で確認できる。

$ rpm -qf `which dig`
bind-utils-9.16.23-18.el9_4.1.x86_64

このようにして、dnf searchでは見つからないパッケージを調べる事ができる。

digの基本的な使い方

ネームサーバの挙動を調べるのに便利なdigコマンドの基本的な使い方について説明する。

ここではネームサーバを直接指定して各種DNSレコードを問い合わせる。
ネームサーバがns1.example.jpの場合は@ns1.example.jpをコマンドに付与する。
Aレコードを調べる

dig @ns1.example.jp www.example.com

MXレコードを調べる

dig @ns1.example.jp example.com mx

NSレコードを調べる

dig @ns1.example.jp example.com ns

再帰的な問い合わせをしない

dig @ns1.example.jp www.example.com +norec

ゾーンを転送する

dig @ns1.example.jp example.com axfr