arpコマンド Rocky Linux

現在ホストが保持しているARPテーブル、つまりMACアドレスとIPアドレスの対応表を表示・操作するにはarpコマンドを利用します。

aprコマンドが無い環境の場合はnet-toolsパッケージをインストールすれば利用できますが、ip neighborを利用することを推奨します。

ARPテーブルを表示する

Rocky LinuxのarpではデフォルトではLinuxスタイル(-e)で表示されます。

$ arp
Address HWtype HWaddress Flags Mask Iface
rocky9.example.com ether 00:00:5e:00:53:1e C ens18
rocky8.example.com ether 00:00:5e:00:53:0d C ens18
_gateway ether 00:00:5e:00:53:c0 C ens18

BSDスタイルで表示する場合は-aオプションを付与します。

$ arp -a
rocky9.example.com (192.0.2.96) at 00:00:5e:00:53:1e [ether] on ens18
rocky8.example.com (192.0.2.89) at 00:00:5e:00:53:0d [ether] on ens18
_gateway (192.0.2.1) at 00:00:5e:00:53:c0 [ether] on ens18

ホスト名ではなくIPアドレスを表示したい場合は-nオプションを付与します。

$ arp -n
Address                HWtype  HWaddress           Flags Mask            Iface
192.0.2.96             ether   00:00:5e:00:53:1e   C                     ens18
192.0.2.89             ether   00:00:5e:00:53:0d   C                     ens18
192.0.2.1              ether   00:00:5e:00:53:c0   C                     ens18

ARPテーブルのエントリーを削除する

ARPテーブルのエントリーを削除するには、-dオプションでIPアドレスもしくはホスト名を指定します。管理者権限が必要です。

$ sudo arp -d 192.0.2.96
$ sudo arp -d rocky9.example.com