route コマンドでデフォルトゲートウェイを設定する方法を説明します。
routeコマンドが利用できない環境の場合
routeコマンドが利用できない環境の場合は、ipコマンドを利用してデフォルトゲートウェイを設定する方法を説明した次の記事を参照してください。
net-tools
パッケージをインストールすることでrouteコマンドをインストールすることもできますが、現在のLinuxディストリビューションで標準的に提供されているipコマンドを使用することを推奨します。
現在のルーティングテーブルを確認する
routeコマンドを引数無しで実行すると、現在のルーティングの設定が表示されます。
Destination (宛先) という項目にdefault
と書かれている行があります。その行のGatewayの値 192.0.2.1
が、現在設定されているデフォルトゲートウェイのIPアドレスです。
route
Destination Gateway Genmask Flags Metric Ref Use Iface
192.0.2.0 * 255.255.255.0 U 0 0 0 eth0
198.51.100.0 * 255.255.255.0 U 0 0 0 virbr0
default 192.0.2.1 0.0.0.0 UG 0 0 0 eth0
デフォルトゲートウェイを削除する
デフォルトゲートウェイを再設定するには一度現在の設定を削除する必要があります。実行した時点でネットワークがつながらなくなることがあるので、リモートログインしている際には注意してください。
route delete default
デフォルトゲートウェイを設定する
ここでは、デフォルトゲートウェイを192.0.2.254
に設定します。
route add default gw 192.0.2.254
設定ファイルによるデフォルトゲートウェイの変更
設定ファイルを変更してネットワークをリスタートすることでデフォルトゲートウェイを変更することもできます。
vi /etc/sysconfig/network
--------------------------------
GATEWAY=192.0.2.254
--------------------------------
設定変更後すぐに設定を反映させる
/etc/rc.d/init.d/network restart